「とにかく開発が早い早い!」と噂のMeteorフレームワークを使ってみました。
とりあえず、ダウンロードしてからパブリックなネットワークに公開するまでの流れを記載します。
※2012/11/16現在、最新バージョンは0.5、対応OSはlinuxのみ(自分はmacOSXで開発)です。
0.Meteorとは
MeteorはJavascriptでサーバサイドもクライアントサイドも構築するフレームワークで
その概要は以下の通りです。
- 骨格はnode.js(is_serverとis_clientでの処理分離)
- DBは噂のMongoDB
- viewの処理に関してはhandlebear.jsのテンプレートエンジンを利用( {{> テンプレート名}} と記述)
ローカルで開発する場合はjsやhtmlの変更保存が自動でブラウザにpushされたり、
パブリックへの公開がコマンド一発でできたりと、とにかく開発速度が速いフレームワークですが、
パスワードをかけなければ誰でもプロジェクトを上書けたり
MongoDBのデータを操作できたりとセキュリティ的にはほぼノーガードです。
そのため現状は遊びに使うレベルです。
1.インストール
ターミナルから以下のコマンドを実行してください。
$ curl https://install.meteor.com | /bin/sh
次に、念のためインストールされたかバージョンコマンドでバージョンを確認しましょう。
$ meteor --version Meteor version 0.5.0 (24ada7fecb)
正しくバージョンが確認できればもう導入は完了です!
確認出来ない場合は/usr/local/binにパスが通っていないか、ダウンロード時の障害発生が考えられます。
2.アプリケーションの作成
任意のディレクトリに移動し以下のコマンドを実行してください。
$ meteor create sample
正しく完了するとsampleディレクトリが作成されその配下に以下の3ファイルが生成されています。
- sample.html – DOCTYPE宣言や<html>要素はmeteorが補完するため、<head>と<body>のみ。
- sample.js – base.jsとテンプレートエンジンに則った記述を行う
- sample.css
ついでにとりあえずは利用するであろうjQueryも追加しておきましょう。
ターミナルから以下のコマンドを実行するだけでOKです。
$ cd sample $ meteor add jquery jquery: Manipulate the DOM using CSS selectors
3.ローカルでの起動
まずはこの初期状態のままローカル実行します。
高らかに「メテオ!レディ?」と叫びながら起動してください。
$ meteor
Meteorアプリケーションのデフォルトポートは3000でアクセスしますので、以下のURLにて正しく画面が
見れるか確認しましょう。
http://localhost:3000/
見れちゃいましたか!?見れちゃいましたよね!?
また、詳しくは実際のアプリ作成で書きますが、ローカルで起動してブラウザ表示したままhtmlを編集、保存
すると即座にブラウザにpushされ自動更新されます!すごいですね!
ではこのままの勢いで最後のデプロイまで行ってしまいましょう!
4.デプロイ
Meteorは作成したアプリケーションを超簡単にmeteor.comにデプロイし外部から確認することが可能です。
※ただしmeteor.comはいずれ廃止予定
以下のコマンドを実行しデプロイしてみましょう。
$ meteor deploy potter-sample-1.meteor.com
※potter-sample-1の部分は任意のアプリケーション名です。
デプロイが完了したらもはや誰でも以下のURLから内容を確認できます。
http://potter-sample-1.meteor.com/
で、現状だと別の人が別環境で同じpotter-sample-1.meteor.comにデプロイして上書くことができてしまいます。
その状況を防ぎたい場合は以下のpasswordコマンドでpasswordを設定します。
$ meteor deploy --password potter-sample-1.meteor.com
今回はここまで。次回はMeteorを用いてチャットプログラムを作成してみます。